2025年8月よりスタートしたシンガポールプレミアリーグ。昨シーズンは、リーグ44得点(全公式戦では50得点)で得点王を獲得した土井智之選手など日本人で主軸にする構成で3位と躍進し、今季も日本人を主軸据えたチーム構成で、日本人選手が5人所属するゲーランインターナショナルFCを特集します。

クラブ概要・歴史
1973年に設立し、緑の鷲(グリーン・イーグルス)の愛称で古くからローカルから親しまれているチームです。1988-1993年には6連覇を達成し黄金期を迎えるも2000年を超えてからは2009年のシンガポールカップ制覇のみでタイトルとは遠ざかっています。
しかしコンスタントにリーグ上位に食い込み、熱狂的なファンも多く同じくOur Tampines Hubを拠点とするタンピネスとの試合はイースタンダービーと呼ばれ非常に盛り上がります。
クラブとしても他国チームとのアライアンスに積極的で、2016年よりJリーグの松本山雅FCと提携。2023年にはシティフットボールグループとの提携を発表し、東南アジアでは初のシティグループ提携クラブとなりました。
昨シーズンは6人の日本人選手が在籍し、中でもエースの土井智之選手は公式戦35試合で50得点を決めて、世界のトップリーグで1番点をとった選手として話題となり、タイの強豪BGパトゥムユナイテッドへ移籍しました。今季はキーマンである谷口選手以外の日本人選手たちが入れ替わるも、新加入の選手は全員シンガポールプレミアリーグでの実績があり、非常に注目を集めています。
松本山雅FCとの関係
同じエプソンがスポンサーということもあり、2016年よりJリーグの松本山雅FCと提携。2018年にゲーランに所属していたシンガポール代表のアンダース・アプリン選手が初のシンガポール人Jリーガーとして同クラブへ移籍しました。
また、現在もゲーランの監督を務めるヌルアリ監督が松本山雅で10ヶ月の研修を行うなど交流が今でも行われています。
ホームスタジアム
- 名称: Our Tampines Hub
- 収容人数: 5,000人
- アクセス: MRT駅 Tampines(グリーンライン/ブルーライン)から徒歩5分
ショッピングモールがすぐ隣にある複合型スタジアム。ピッチの周りが壁に覆われ、ランニングコースからピッチが見える風景は非常にユニーク。コンパクトですが先進的なスタジアムとして世界中のサッカー関係者が視察に訪れます。
BGタンピネスローバーズFCと共有のホームスタジアムとなり、両クラブが戦う際はイースタンダービーと言われ非常に盛り上がります。
スタジアム内には飲食販売がありません。その代わりスタジアム自体が複合施設の中にありますので、シッピングモールやホーカーセンターでテイクアウトして持ち込むことになります。飲み物を持ち込む場合は紙コップに移し替えて持ち込む必要があります。
選手情報
退団した日本人選手
- 土井智之 → BGパトゥムユナイテッド (タイ)
- 久乗聖亜→ バンコクユナイテッド(タイ)
- 手塚貴大→ バンコクFC(タイ)
- 針谷奎人→ 未発表
- 佐久間理央 → 引退
*2025年7月31日時点
今季加入した 日本人
星野秀平(ほしのしゅうへい)
- ポジション: FW
- 1995年12月19日 (29歳)
- 流通経済大学 → アルビレックス新潟シンガポール → Busan Transportation Corporation FC (韓国) → バレスティアカルサ(シンガポール) → アルビレックス新潟シンガポール

深代陸(ふかしろりく)
- ポジション: MF
- 2000年4月12日 (25歳)
- 武南高校 → 拓殖大学 → アルビレックス新潟シンガポール → バレスティアカルサ(シンガポール)

横山翔大(よこやましょうだい)
- ポジション: MF
- 2000年10月14日 (24歳)
- 東海大学付属相模高等学校→大阪体育大学 → アルビレックス新潟シンガポール → ホーガンユナイテッド

小川開成(おがわかいせい)
- ポジション: MF
- 2001年2月25日 (24歳)
- 東京武蔵野シティU-18 → 拓殖大学 → アルビレックス新潟シンガポール → ヤングライオンズ

昨シーズンからの継続選手
谷口遼弥(たにぐちりょうや)
2023年はシンガポールで得点ランキング2位、2024/2025は土井智之へ多数のアシストを記録したツェーゲン金沢出身の元Jリーガー。
- ポジション: MF
- 1999年8月31日 (25歳)
- ツエーゲン金沢 → JAPANサッカーカレッジ → アルビレックス新潟シンガポール → バレスティアカルサ(シンガポール)

試合の観戦方法
試合のスケジュールは別記事にてまとめています。

シンガポールプレミアリーグの観戦チケットは各チームに販売の仕方が委ねられています。ゲイラン・インターナショナルの試合を現地で観戦される方はチームから発表されているチケット情報を、こちらからご確認ください。スタジアムで当日券を購入できまして、当日券は試合開始の2時間前から販売されます。またシンガポールプレミアリーグはオンラインでも視聴できます。基本的に全ての試合は、当日シンガポールサッカー協会のYoutubeチャンネルにてLIVE配信されています。
https://www.youtube.com/@sgpremierleague
日本人主軸のチーム構成構成で、飛躍のシーズンを目指すゲイラン・インターナショナルFC。シンガポールの古豪復活にむけて、助っ人外国人である日本人の活躍が期待されます!
ぜひ、異国の地で頑張る彼らの熱い挑戦に声援を送りましょう!