日本からACLも見ているJリーグサポであれば一度は聞いたことがあるであろうJDTというチーム。正式名称はジョホールダルルタクジム、このチームはマレーシア・ジョホールバルの皇太子のチームで国内リーグは11連覇中と圧倒的な戦力を誇る東南アジアを代表する人気チームです。
ACL 2025/2026では、町田ゼルビア、ヴィッセル神戸がACL予選で今シーズンは来ることが決まっていますのでそんなJDTを今回は紹介します!

クラブ概要・歴史
正式名称は、ジョホール・ダルル・タクジムFC (愛称JDT)。前身は1970年代の PKENJ FC、のちに Johor FC を経て、2013年に現名称へと変わりました。クラブの改革はジョホール皇太子トゥンク・イスマイル殿下の主導で進み、組織・スカウティング・育成・施設投資を強力な資金力とともに一体で加速させました。
国内タイトルでは、2014年のリーグ初優勝を皮切りに2014年から2024/25までリーグ11連覇という前人未踏の記録を樹立しました。かつては元アルゼンチン代表のパブロ・アイマールもプレーしていたことで知られています。FAカップ、マレーシアカップ、チャリティー・シールドでも多数の優勝を重ね、国内では圧倒的な存在。
国際舞台では、2015年にAFCカップ優勝。マレーシア勢として史上初の大陸タイトル獲得。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも本大会常連となり、2022年にグループ突破(ベスト16進出)を果たすなど存在感を高めています。
JDTの特徴は、明確なビジョンとインフラ投資です。
今でこそシンガポールリーグでも外国人枠拡大によって大量の外国人選手が所属していましたが、JDTは豊富な資金力を武器に数年前より外国人枠の3倍以上の選手と契約し、外国人選手間でも争わせてチーム内の競争を強化してきました。それが実現できる資金力とマネジメント力が強さの秘訣になるのではないでしょうか。
ジョホールバルにすむ人は自分たちをマレーシアンでなく、ジョホーリアンと呼んだり、街を訪れると、マレーシア国旗より青と赤のジョホール州旗を多く見ます。そんな地元意識の高いジョホールバルのチームが、マレーシアを席巻する国内11連覇中のため、チームは地元から大人気。インスタグラムのフォロワーはなんと207万人です。
ホームスタジアム
Sultan Ibrahim Stadium
収容人数:40,000人
こちらのホームスタジアムは世界基準で2020年設立された スルタン・イブラヒム・スタジアムSultan Ibrahim Stadium。「ジョホールバルの歓喜」で有名な日本人の聖地である、長年使用されてきたラーキン・スタジアムに代わり、JDTの新HQやメガストア等を併設する近代的複合施設として整備されました。開場時の総工費は約2億リンギ(660億円)と言われています。
ちなみに「ジョホールバルの歓喜」で有名なラーキン・スタジアムはまだ健在でセカンドチームなどを中心に使用されています。ラーキン・スタジアムや、シンガポールからジョホールバルへのアクセスなどは過去記事を参照ください。

注目選手
アリフアイマン (Arif Aiman)
マレーシア出身23歳のアタッカー。外国人選手を多く抱えるJDTの中でも輝きを放つマレーシア出身のスーパースター。ACL Elite 2024/25で5ゴールの活躍でチームのベスト16進出に貢献したことを評価され、2025年AFC(アジアサッカー連盟)アワードで、アジア年間最優秀選手(AFC Player of the year )の3人 にノミネートされました。
これはマレーシア人選手で初めての快挙となります。

バーガソン(Bergson)
2021年から在籍しているブラジル出身、JDTのエース。リーグ戦では89試合108ゴールという圧倒的な数字を誇ります。メディアではマレーシア人への帰化は近いとの報道も出ています。Aseanの代表では規格外のバケモノFWと言えるでしょう。

チケット情報
Home | Away | Date | Time | Stadium |
JDT | 町田ゼルビア | 2025年9月30日(火) | 8:15pm | Sultan Ibrahim Stadium |
JDT | ヴィッセル神戸 | 2026年2月17日(火) | 8:15pm | Sultan Ibrahim Stadium |
町田戦のチケットは下記リンクから購入できます!神戸の試合は詳細がでましたら更新予定です。*時間は現地時間です
https://tickethotline.com.my/events/ACLE-2025-2026-JDT-MAC?source=home
とにかく現地でのACL観戦は現地在住の醍醐味!
近隣にお住まいの皆さん!作られたばかりの豪華なスタジアム、Sultan Ibrahim Stadiumを見るだけでも行く価値あり!ぜひJリーグチームを東南アジアで応援してみてください。そしてセイラーズ、タンピネスには予選突破してもらい、ガンバ大阪をシンガポールで見たいところ。ACLに出場するチームも応援しましょう!