アルビレックス新潟シンガポール、22年の歴史に区切り!「アルビレックスジュロンFC」へ名称変更・エンブレム刷新で地域密着を加速!

シンガポールプレミアリーグ(SPL)に2004年から参戦し、通算6度のリーグ優勝を達成した名門、アルビレックス新潟シンガポールは、2025年11月27日、クラブ名とエンブレムの大幅な変更を発表しました。22年間にわたり親しまれてきた「アルビレックス新潟シンガポール」から、本拠地であるシンガポール西部の地名を冠した「アルビレックスジュロンFC(Albirex Jurong FC)」へと名称を変更し、来シーズンから新たなスタートを切ります。

この決断は、クラブが2024-25シーズンからローカルクラブとして本格的に歩み始め、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場を明確な目標とする上で、レギュレーション対応が不可避となったことが大きな要因です。

目次

葛藤の末の決断:なぜ「ジュロン」なのか

クラブの公式サイトでコメントを発表した是永大輔チェアマンは、名称・エンブレム変更に至るまでの**「大変な葛藤」**を明かしました。下記がチェアマンの是永大輔氏が、クラブの公式サイトにてコメントを発表し、チーム名変更の経緯を説明した抜粋になります。

今回のクラブ名・エンブレム変更については、大変な葛藤がありました。クラブ名もエンブレムも、クラブを象徴するもっとも大切なもののひとつです。とりわけ私たちはアルビレックス新潟をルーツに持ち、真摯な想いと深い情熱が込められて、初めてシンガポールの地に日本人のクラブが創設されたという経緯があります。簡単に決断できるものではありません。

しかし、2024−25シーズンからローカルクラブとして歩みはじめ、AFC Champions League目指すことが明確な目標となった今、レギュレーションに沿った変更が必要不可欠でした。

さまざまな観点から検討を重ねた結果、「クラブの成長をずっと温かく見守り続けてくれているJurong地域に恩返しがしたい」という想いが勝り、今回の決断に至りました。今ではクラブ一同「やってやろう!」という前向きな気持ちで溢れています。

クラブリリース・是永チェアマンコメント全編は下記外部リンクから。

https://www.albirex.com.sg/news/44560

新エンブレムは白鳥モチーフ:使用開始時期について

チーム名変更に合わせ、エンブレムも刷新されます。

これまでのJリーグ・アルビレックス新潟のデザインを踏襲したものではなく、クラブの象徴である白鳥(Albirex)をモチーフとした、全く新しいデザインへと生まれ変わりました。変更開始時期は以下のようなスケジュールになります。

チーム名称エンブレム使用開始シーズン
トップチームアルビレックスジュロンFC白鳥モチーフの新デザイン2026/27シーズン
女子チームアルビレックスジュロンFC白鳥モチーフの新デザイン2026シーズン
(AFC Women’s CL予選にも参加予定)

現地の声・反響

現地主要メディアの報道

主要メディアは、この名称変更がクラブの地域へのコミットメントを強化する一歩であると報じています。

  • The Straits Times (ストレイツ・タイムズ)
    • この名称変更を「完全にローカルなサッカークラブへと変貌を遂げるための最後の一歩」と表現しています。
    • クラブがジュロン地域の社会基盤の一部となることを目指し、スポーツや健康推進、将来的には地域社会の課題解決に取り組むという是永チェアマンのビジョンを伝えています。
    • ファンの反応として、アルビレックスが「西部の誇り(the pride of the west)」となり、長年のサポーターもこの変更を「遅すぎたぐらいだ」と肯定的に受け止めているコメントを紹介しています。
    • 🔗 関連記事: Albirex Niigata to be renamed Albirex Jurong from 2026 season – The Straits Times

SNS(Redditなど)での主な反応

シンガポールのSNSコミュニティ(特にRedditのr/singaporeなど)では、地元ファンならではの親しみを込めたコメントや、地域性を歓迎する声が目立ちました。

タイプの反応コメント例(意訳)分析
地域性・帰属意識の歓迎* 「ウェストサイドを代表するクラブだ!」(West side represent!!)* 「これで少なくとも、彼らがジュロンにいることは誰もがわかるだろう」* 「ナイガタ(新潟)のチームより、ジュロンのチームを応援する方がいいな(笑)」* 「ジュロン・タウンFCがおかえり!」(※過去に存在したチーム名に重ねて)地元ジュロン(シンガポール西部)のファンを中心に、地域名が冠されたことへの所属感と歓迎が強いです。
ユーモア・ジョーク* 「彼らは『ジュロン・スワン・キングス(The Jurong Swan Kings)』だ!」* 「サッカーの質もよりローカルになっているのと同じだね」シンガポール人特有のユーモアを交えつつ、クラブを面白がる余裕が見られます。
ローカライゼーションへの言及* 「知らない人のために言っておくが、彼らは本当にローカル化している。もうフル日本人チームではなく、他のSPLチームと同じ外国人枠のルールに従っている」チームが日本人主体の「サテライトクラブ」から脱却し、「真のローカルクラブ」へ移行している経緯が広く認識されています。

🔗 SNSスレッド例: Albirex Niigata (Singapore) FC announce name change to Albirex Jurong FC from 2026 onwards – Reddit

シンガポールサッカーの未来とローカルクラブ化の意義

経済大国シンガポールでは、バーやレストランでプレミアリーグを観戦する文化は根付いているものの、ローカルチームやシンガポール代表(ライオンズ)を応援する文化は、まだ発展途上にあります。

しかし近年、ライオンシティセーラーズFCがACL2(旧AFCカップ)で準優勝するなど、ローカルクラブの躍進や、代表チームのアジアカップ初参加決定など、徐々にシンガポールサッカーへの注目度が高まっています。

「アルビレックスジュロンFC」としての再出発は、日系コミュニティや日本との繋がりを大切にしつつも、地元ジュロンの方々を巻き込み、真の地域クラブとして、シンガポールサッカー全体の盛り上がりに貢献することが期待されます。

アルビレックス新潟シンガポール2025/26シーズン展望・クラブ紹介記事はこちらから

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