2026年4月10日。
シンガポールプレミアリーグのアルビレックス新潟シンガポール(来季よりFCジュロンへ改称)が、日本代表のレジェンド・本田圭佑選手の2026-27シーズン加入を正式に発表しました。
ロシア、イタリア、メキシコ、ブラジルなど世界を渡り歩いてきた本田選手が、11カ国目の挑戦の地に選んだのは、熱狂渦巻く東南アジアのシンガポール。
彼自身の移籍がもたらすのは、単なるスターの加入以上のインパクト。シンガポールという国にとっても大きなニュースとなりました。

アルビレックス新潟シンガポールからFCジュロンへ。22年目の完全ローカライズ
アルビレックス新潟シンガポールについて、シーズン開幕前に詳しく紹介した記事はこちらから!

シンガポールで22年の歴史を持つクラブ。
シンガポールリーグで戦う日系クラブとして過去6度のリーグ優勝を誇りますが、2024-25シーズンよりクラブはACL2(Asia Champions League 2 )への出場を目指して、元の日本人主体のクラブからローカル主体のクラブへ方針転換。
転換期となった24-25シーズンは6位と低迷するも、今季2025-26シーズンはここまで3位。(4月19日現在)
2022年と2023年には元日本代表の李忠成氏(現タンピネス副会長)がプレー。2024年には高萩洋次郎氏、大竹洋平氏などビッグネームも近年獲得しています。
そしてクラブは本田選手の獲得発表に先立つ2026年4月7日、大きな決断を公表しました。22年にわたりシンガポールで愛されてきた「アルビレックス新潟シンガポール」というクラブ名を、来季(26-27シーズン)より「FCジュロン」へと変更します。
チェアマンの是永大輔氏はクラブの公式サイトにてコメントを発表し、チーム名変更の経緯を説明しました。(一部抜粋)
ステークホルダーの皆さまと協議を重ねる中で、クラブがこの地域により深く根を張り、さらなるローカライズを目指していくべきだという結論に至り、その一環として今回のクラブ名変更を決断いたしました。FCジュロンという名前には、この街とともに歩み、この街に必要とされ、この街が誇るクラブでありたいという想いを込めています。
クラブリリース・是永チェアマンコメント全編
https://www.albirex.com.sg/news/44786
かつて日本人主体でリーグを席巻した日系クラブは、今やシンガポール人主体のチームへと変貌を遂げ、「地域インフラとしてのクラブ」をシンガポール西部に位置するジュロン地区とともに目指します。
2026年4月10日、本田圭佑が加入という電撃発表
そんなクラブは4月10日金曜日に来季2026-27シーズンより本田圭佑選手がチームでプレーすることを発表。
本田圭佑選手のコメント
本田選手はクラブを通じて以下のようにコメントを発表しています。
この度、FCジュロンでプレーすることになりました。個人としては今年40歳となり、複数国リーグでの得点ギネス記録がかかっていたりと、色々な挑戦があるのですが、このクラブで1番成し遂げたいことはリーグで優勝することです。
強敵が2クラブほどいるのでかなり難しい挑戦にはなりますが、必ず成し遂げたいと思います。
クラブにとってはシンガポールを席巻した「アルビレックス新潟シンガポール」が、完全ローカル化を目指し「FCジュロン」へ改称する歴史的タイミングでの本田圭佑選手の加入。チェアマンの是永大輔氏はコメントで新生クラブの「礎(いしずえ)」として本田選手への期待を寄せています。
是永大輔チェアマンコメント 一部抜粋
ワールドカップ3大会連続で得点とアシストを記録。
そして、数々のトップクラブでのプレー。
世界有数の経験値を持った本田圭佑がやってくる。
偉大な城を築くには、盤石な礎が必要だ。
その礎に、世界基準の経験と思想、そして情熱を注ぎ込む。
100年続くクラブのレガシーを、本田圭佑とともに創り上げるのだ。
すべては勝利のために。
そして遥か遠くの未来のために。
さあ、プロジェクトが始まります。
現地メディアの反応
■ 「SPL史上最大級の衝撃」 (The Straits Times)
シンガポール最大紙の『The Straits Times』は、今回の移籍を「SPL(シンガポールプレミアリーグ)における歴史的なクーデター(大金星)」と表現。
「ワールドカップ3大会連続で得点した唯一の日本人プレーヤーが、40歳を目前にこの地を選んだ。彼の加入は、リーグ全体のスタンダードを一段階引き上げ、スポンサーやファンの注目を劇的に集めることになるだろう。」
と、リーグの活性化に対する期待をこめました。
また、本田選手と同様にシンガポールリーグでプレーした世界的プレイヤーとして歴代ビッグネームを紹介し、現在セーラーズでプレーするバート選手(元オランダ代表)、ベイリーライト選手(元オーストラリア代表)も紹介されました。
■ 「ギネス記録へのカウントダウン」 (CNA – Channel News Asia)
アジア全域に放送する『CNA』は、本田選手の野望であるギネス記録にフォーカス。
「本田は単にプレーしに来たのではない。11カ国目の得点という世界記録、そして新生FCジュロンとしてのリーグ制覇という、2つの困難なミッションを背負ってやってきた。40歳になっても衰えぬ情熱(Raw determination)は、シンガポールのサッカーファンを熱くさせるだろう。」
■ ファンの反応
「本田がシンガポールでプレーするなんてありえない!一番有名な日本人選手だ」
「次は香川か、あるいはMitomaか」
「急いでもっと大きいスタジアムを建設しないと」
とポジティブなコメントで溢れ、シンガポール人も本田選手のプレーが見れることを非常に楽しみにしている様子で、熱烈な歓迎の意向を示しています。
プレーするのは11カ国目。本田圭佑が歩んできた足跡
本田選手にとって、シンガポールはプロキャリアとして歩む11番目の国となります。彼が追い求めているのは、異なる11カ国のトップリーグで得点を記録するという、前人未到のギネス世界記録への挑戦です。
過去所属先
| 国 | クラブ名 | 所属期間 | 公式戦出場 | 公式戦得点 |
| 日本 | 名古屋グランパス | 2005-2007 | 105 | 13 |
| オランダ | VVVフェンロ | 2008-2009 | 74 | 26 |
| ロシア | CSKAモスクワ | 2010-2013 | 127 | 28 |
| イタリア | ACミラン | 2014-2017 | 92 | 11 |
| メキシコ | パチューカ | 2017-2018 | 36 | 13 |
| オーストラリア | メルボルン・ビクトリー | 2018-2019 | 24 | 8 |
| オランダ | フィテッセ | 2019 | 4 | 0 |
| ブラジル | ボタフォゴ | 2020 | 27 | 3 |
| アゼルバイジャン | ネフチ・バクー | 2021 | 7 | 2 |
| リトアニア | スドゥヴァ | 2021 | 6 | 1 |
| ブータン | パロFC | 2024 | 2 | 2 |
| シンガポール | FCジュロン | 2026- (予定) | – | – |
前人未到 ギネスへの挑戦
本田圭佑選手が目指すのはトップリーグ11カ国で得点というギネス記録。
現在は元ウルグアイ代表ですでに現役を引退しているセバスティアン・アブレウ氏が持つ11カ国が最高で、本田選手はシンガポールリーグで得点を決めることができれば自身が持つ現在の10カ国の記録を塗り替え、セバスティアン氏と並ぶことになります。
ちなみにセバスティアン氏は歴代所属クラブ数の記録も31クラブで世界ギネス記録を保持している。
シンガポールはコンパクトな国は、サッカーファンにとって究極の観戦天国
本田選手のデビュー戦は、2026年8月以降に開幕する「シンガポールプレミアリーグ 2026-27シーズン」となる見込みです。
例年であれば8月に開幕ですが、今年は東南アジアサッカー連盟(AFF)が主催するヒュンダイカップというAseanの代表チームが競う大会が7月24日~8月26日まで予定されているため開幕が9月以降にずれ込む可能性もあります。
日程発表は例年開幕の1ヶ月前!(非常に東南アジアらしい!)
また決定の際にはお知らせしますのでRed Dot Boysをこれからもチェック!
そして、サッカー観戦におけるこの国の最大の魅力は、東京都23区とほぼ同じという驚異的なコンパクトさ。島内のどこへ行くにも車で最大30分もあれば到着するため、アウェイ戦であっても手軽に本田選手の勇姿を追いかけることができてしまいます。
| スタジアム名 | 空港からの時間(車) | 観戦のポイント |
| Jurong East StadiumFCジュロン本拠地 | 約30〜40分 | 本田選手が所属するFCジュロン本拠地。これからホームとして戦う、熱狂の西部。人工芝 |
| Our Tampines Hub | 約10〜15分 | 空港のすぐ隣。巨大モール一体型で、到着後すぐ観戦可能。ホームとするタンピネスにはGMが李忠成氏、風間宏矢選手・小林祐希選手所属と勢いがある。人工芝 |
| Jalan Besar Stadium | 約20分 | シンガポールサッカーの聖地。都心のど真ん中でアクセス抜群。ライオンシティセイラーズFCには元横浜FMのアンデルソンロペス所属。天然芝に昨年張り替えたばかり |
| Bishan Stadium | 約20〜25分 | ローカルファンが集まるスタジアム。天然芝 |
シンガポールリーグが開催されるスタジアムについての過去記事はこちらから

タクシーも日本と違い安く、Grabという配車アプリで便利に使用することができ、また電車やバスも充実のシンガポール。島内の移動はストレスフリーで、治安の心配もありません。最近では日本人選手の活躍により、日本から応援に訪れるファンも急増中。洗練された都市観光と、本田選手が切り拓く新たなフロンティア。
その熱気を肌で感じるために、ぜひ一度シンガポールへ!
