シンガポールサッカー概要
シンガポールプレミアリーグは、通称SPLと呼ばれ、1996年から開催されているシンガポールのプロサッカーリーグです。2023年はシンガポール国内から7チーム、日本のサッカーファンには馴染みのあるチームである、アルビレックス新潟シンガポール、ブルネイ王国のDPMM FCを加えた合計9チームで構成されます。リーグが1つのため、昇格や降格といったことはありません。
シンガポールではシンガポールコミュニティシールド、シンガポールプレミアリーグ、シンガポールカップと、大きく3つのタイトルがあります。
2023年には、2月に昨年リーグ戦王者と昨年カップ戦王者が戦うシンガポールコミュニティシールド、2月~9月でシンガポールプレミアリーグが9チーム3回戦総当たりで開催され、9月~12月でシンガポールカップが開催され、アルビレックス新潟シンガポールがコミュニティシールド、プレミアリーグを優勝、ライオンシティセイラーズがカップ戦優勝という結果に終わりました。
2024年からは、新しくテンガーFCというチームが新しくリーグに参入することが決まり、合計10チームでのリーグ戦が2024年5月から開始される予定です。
アルビレックス新潟シンガポールと日本人の存在
日本人がシンガポールリーグの歴史に触れるなかで、アルビレックス新潟シンガポール抜きにシンガポールリーグを語ることはできません。2004年にシンガポールリーグ参戦後、数々のルール変更がありましたが、昨年まではオーバーエイジを除き、23歳以下の日本人主体で構成され、2010年代後半以降は数々のタイトルを獲得してきました。
昨年、引退を表明した元日本代表、李忠成選手も、このアルビレックス新潟シンガポールを最後のクラブとして、現役を引退されました。ほかにもアルビレックス新潟シンガポールをきっかけにシンガポールにやってきた日本人選手が、その後、他のシンガポールチームの助っ人外国人として移籍して活躍するなど、多くの日本人がこのリーグでプレーし、シンガポールで活躍する通過点となってきました。
しかし2024年からアルビレックス新潟シンガポールはローカル化へ方針転換し、日本人主体のチーム構成から、他のローカルチームと同じシンガポール人主体のチーム構成へ変貌することを発表しました。それによってアジアサッカー連盟主催の大会への出場資格を得るため、これからはアジアチャンピオンズリーグの舞台を目指し、シンガポールからアジア、世界を目指しています。
シンガポールからアジアへ
アジアのクラブチームにとって、最も権威ある大会であるAFCチャンピオンズリーグ、通称ACLという大会があります。各国・地域のリーグ戦やカップ戦の上位クラブが出場する大会で、その下のカテゴリーの大会としてAFCカップがあります。2024ー25シーズンよりAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)およびAFCチャレンジリーグ(ACGL)へと変更されることが発表され、シンガポールからはリーグ優勝チームがACL2に、カップ戦優勝チームがACGLへ参加することになっています。そのため、2024ー25シーズンではライオンシティセイラーズはACL2へ、タンピネスローバースがACGLへ、シンガポール代表としてアジアの舞台で闘います。
シンガポールサッカーリーグの外国人枠
シンガポールプレミアリーグでは2024年シーズンより、外国人選手4名、アジア人選手1名、21歳以下外国人選手1名の外国人枠があります。2023年と比較して、外国人選手枠が3名から4名に増加し、新しく21歳以下の外国人選手枠というのが新設されました。日本人選手を助っ人外国人として獲得してるチームも多く、過去には2002年日韓ワールドカップ日本代表の戸田和幸選手や、北京オリンピックやアジアカップ日本代表の李忠成選手もプレーしていました。
シンガポールプレミアリーグ 2024-2025 リーグ参加チーム
チーム名 | 呼称 | ホームスタジアム | 備考 |
---|---|---|---|
Albirex Niigata FC (S) | アルビ | JURONG EAST STADIUM | ・2023年コミュニティシールド ・プレミアリーグ優勝 |
Balestier Khalsa FC | バレスティア | BISHAN STADIUM | ・リーグ初年度から参加するオリジナル8 |
Brunei DPMM FC | ブルネイ | JALAN BESAR STADIUM | ・ブルネイから参戦チーム |
Geylang International FC | ゲイラン | JALAN BESAR STADIUM | ・リーグ初年度から参加するオリジナル8 |
Lion City Sailors FC | セイラーズ | BISHAN STADIUM | ・2024年ACL2へ参戦(昨年2位) ・2023年SGカップ優勝 |
Hougang United FC | ホーガン | JALAN BESAR STADIUM | |
Tanjong Pagar United FC | タンジョン パガー | JURONG EAST STADIUM | |
Tampines Rovers FC | タンピネス | JALAN BESAR STADIUM | ・リーグ発足当初から参加 ・2024年ACGLへ参戦(昨年3位) |
Young Lions | ヤングライオンズ | JALAN BESAR STADIUM | ・シンガポールサッカー協会管理下の23歳以下チーム |
シンガポールプレミアリーグ 2024年の試合スケジュール
シンガポールプレミアリーグも日本でいう「春秋制」のスケジュールを2023年まで採用していました。しかしアジアチャンピオンズリーグの日程変更に伴い、「秋春制」のスケジュールへの移行してくことを目指しています。
シンガポールプレミアリーグ 2024-2025
期間:2024年5月~2025年5月
スケジュール詳細は下記より、ご確認ください。