シンガポールのプロサッカーリーグ、シンガポールプレミアリーグ(SPL)について

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シンガポールサッカー概要

シンガポールプレミアリーグは、通称SPLと呼ばれ、1996年から開催されているシンガポールのプロサッカーリーグです。2024-2025年シーズンまではシンガポール国内から7チーム、日本のサッカーファンには馴染みのあるチームである、アルビレックス新潟シンガポール、ブルネイ王国のDPMM FCを加えた合計9チームで構成されていました。2025-26年シーズンからブルネイがリーグから脱退して、8チームでのリーグ戦にレギュレーション変更がありました。リーグが1つのため、昇格や降格といったことはありません。

シンガポールではシンガポールコミュニティシールド、シンガポールプレミアリーグ、シンガポールカップと、大きく3つのタイトルがあります。

2025年には、8月に昨年リーグ戦王者と昨年カップ戦王者が戦うシンガポールコミュニティシールド、8月~翌年5月でシンガポールプレミアリーグが8チーム3回戦総当たりで開催され、10月~12月でシンガポールカップが開催されます。2023年まではアルビレックス新潟シンガポールが圧倒的な強さでリーグ優勝などタイトルを獲得していましたが、昨シーズンは近年、豊富な資金力で台頭してきたライオンシティセーラーズが、コミュニティシールド、プレミアリーグ、カップ戦を全て優勝というかたちで3冠を達成しました。

2023年シンガポールプレミアリーグをアルビレックスが優勝
<写真:2023年シンガポールプレミアリーグをアルビレックスが優勝した瞬間>
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アルビレックス新潟シンガポールと日本人の存在

日本人がシンガポールリーグの歴史に触れるなかで、アルビレックス新潟シンガポール抜きにシンガポールリーグを語ることはできません。2004年にシンガポールリーグ参戦後、数々のルール変更がありましたが、昨年まではオーバーエイジを除き、23歳以下の日本人主体で構成され、2010年代後半以降は数々のタイトルを獲得してきました。

昨年、引退を表明した元日本代表、李忠成選手も、このアルビレックス新潟シンガポールを最後のクラブとして、現役を引退されました。ほかにもアルビレックス新潟シンガポールをきっかけにシンガポールにやってきた日本人選手が、その後、他のシンガポールチームの助っ人外国人として移籍して活躍するなど、多くの日本人がこのリーグでプレーし、シンガポールで活躍する通過点となってきました。

しかし2024年からアルビレックス新潟シンガポールはローカル化へ方針転換し、日本人主体のチーム構成から、他のローカルチームと同じシンガポール人主体のチーム構成へ変貌することを発表しました。それによってアジアサッカー連盟主催の大会への出場資格を得るため、これからはアジアチャンピオンズリーグの舞台を目指し、シンガポールからアジア、世界を目指しています。

ゴールを決めて喜ぶアルビレックスの選手たち
<写真:ゴールを決めて喜ぶアルビレックスの日本人選手たち>

シンガポールからアジアへ

アジアのクラブチームにとって、最も権威ある大会であるAFCチャンピオンズリーグ、通称ACLという大会があります。各国・地域のリーグ戦やカップ戦の上位クラブが出場する大会で、その下のカテゴリーの大会としてAFCカップです。2024ー25シーズンよりAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)およびAFCチャレンジリーグ(ACGL)へと変更されることが発表され、シンガポール王者ライオンシティセーラーズが2025年ACL2で準優勝を達成しました。

今年、シンガポールからはリーグ優勝チーム、カップ戦優勝チームがACL2へ参加することになっています。そのため、2025-26シーズンではライオンシティセーラーズ、タンピネスローバースの2チームがACL2へ、シンガポール代表としてアジアの舞台で闘います。

2023年ACLに参戦したセイラーズ
<写真:2023年ACLに参戦したセイラーズ>

シンガポールサッカーリーグの外国人枠

シンガポールプレミアリーグでは2025年シーズンより、外国人選手7名がプレー可能です。これは昨シーズンと比較して外国人枠が1名増加し、フィールドに最低4名のシンガポール人選手が出場していれば、それ以外は外国人選手のプレー、登録が可能になりました。アジアチャンピオンズリーグでは外国人枠が撤廃されているなか、シンガポール国内の選手の成長機会確保と世界的な基準を目指していくシンガポールリーグが導き出した新ルールになります。シンガポールプレミアリーグでは、日本人選手を助っ人外国人として獲得してるチームも多く、過去には2002年日韓ワールドカップ日本代表の戸田和幸や、北京オリンピックやアジアカップ日本代表の李忠成、他にも高萩洋次郎や大竹洋平もプレーしていました。

ゴールパフォーマンスをする李忠成選手
<写真:ゴールパフォーマンスをする李忠成選手>

他にもシンガポールプレミアリーグ2025-26のリーグ規定に関するアップデートは下記の記事にまとめていますので、参照ください。

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シンガポールプレミアリーグ リーグ参加チーム

ブルネイDPMMが2025-26シーズンからリーグ脱退したため、以下の8チームで構成されます。

チーム名呼称ホームスタジアム備考
Albirex Niigata FC (S)アルビJURONG EAST STADIUM・2023年コミュニティシールド
・プレミアリーグ優勝
Balestier Khalsa FCバレスティアBISHAN STADIUM・リーグ初年度から参加するオリジナル8
Brunei DPMM FCブルネイJALAN BESAR STADIUM・ブルネイから参戦チーム
Geylang International FCゲイランJALAN BESAR STADIUM・リーグ初年度から参加するオリジナル8
Lion City Sailors FCセーラーズBISHAN STADIUM・2024年ACL2へ参戦(昨年2位)
・2023年SGカップ優勝
Hougang United FCホーガンJALAN BESAR STADIUM
Tanjong Pagar United FCタンジョン パガーJURONG EAST STADIUM
Tampines Rovers FCタンピネスJALAN BESAR STADIUM・リーグ発足当初から参加 
・2024年ACGLへ参戦(昨年3位)
Young LionsヤングライオンズJALAN BESAR STADIUM・シンガポールサッカー協会管理下の23歳以下チーム
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昨シーズンまではブルネイDPMMを交えて、合計9チームでリーグ戦が開催されていました。昨シーズンは、近年豊富な資金力で力をつけてきたライオンシティセーラーズが3冠を達成してシーズンを終えました。下記が昨シーズンのリーグ戦の順位表ですが、リーグでも上位と下位チームで大きな開きがあるのがシンガポールプレミアリーグの特徴です。

シンガポールプレミアリーグ 2025-26 試合スケジュール

シンガポールプレミアリーグも日本でいう「春秋制」のスケジュールを2023年まで採用していました。しかしアジアチャンピオンズリーグの日程変更に伴い、2024年から「秋春制」のスケジュールへの移行となりました。

シンガポールプレミアリーグ 2025-2026
期間:2025年8月~2026年5月

シンガポールプレミアリーグのスケジュール詳細は下記より、ご確認ください。

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