サッカーシンガポール代表の海外組!国外サッカーリーグで活躍中のシンガポール代表選手まとめ

シンガポールプレミアリーグ(SPL)では、ここ数年アルビレックス新潟シンガポールとライオンシティセイラーズが毎年激しい優勝争いを繰り広げ、2023年はアルビレックス新潟シンガポールが2連覇を成し遂げました。この2チームが、現在のシンガポール国内の人気も実力も2分するチームとなっていますが、一方でシンガポールサッカー代表にはシンガポール国外でプレーする、いわゆる海外組も存在します。

シンガポールプレミアリーグは東南アジアのなかでも決してレベルが高いわけではないため、こうした海外組の選手が東南アジアを中心とした海外リーグで、レベルの高いプレイヤーと競り合うことで、将来的にはシンガポールに還元され、シンガポールサッカー水準を引き上げることを期待されています。

1980年代にオランダの1部クラブFCフローニンゲンでプレーしたファンディ・アマドはシンガポールの伝説的プレイヤーで、今でも大人気ですが、今回は現在活躍中のシンガポールの海外組を紹介していきます。

目次

イルファン・ファンディ(Irfan Fandi)

ポジション: ディフェンダー

生年月日:1997年8月13日

クラブ: BGパトュム・ユナイテッド

リーグ: タイ・リーグ1

イルファンはシンガポールサッカーの伝説であるファンディ・アマド氏の長男で、1.9m近くの身長を活かしたシンガポールでは長身のセンターバックとして知られています。ユース時代をチリのチームで育成され、ウニベルシダ・カトリカ(チリ)でプロデビュー、南米でプロプレーした最初のシンガポール人と言われています。2014年には英国のThe Guardianによって世界のトップ40若手選手に選ばれました。現在はタイの強豪クラブ、BGパトュム・ユナイテッドでプレーし、タイ・リーグ1タイトルを獲得した初のシンガポール人選手となりました。

イクサン・ファンディ(Ikhsan Fandi)

ポジション: フォワード

生年月日:1999年4月9日

クラブ: BGパトュム・ユナイテッド

リーグ: タイ・リーグ1

ファンディ・アマド氏の次男であるイクサン・ファンディはシンガポール代表のフォワードで、甘いマスクとスタイルのよさで、多くのファンの女性ファンの心を掴んでいます。ノルウェーでのプレー経験を経て、兄の足跡を追い、タイの強豪BGパトュム・ユナイテッドに加入しました。Instagramのフォロワー数は25万人以上で、シンガポールで最もフォロワーの多いアスリートとなっています。

イルハン・ファンディ(Ilhan Fandi)

ポジション: フォワード/ミッドフィールダー

クラブ: デインズ

リーグ: ベルギー2部

イルハンはファンディ兄弟の末っ子で、2022年にアルビレックス新潟シンガポールに加入し20得点を挙げた後、ベルギーのKMSKデインズにサインしたことを発表しました。しかし、イルハンは不運な膝の怪我もあり、新しいクラブでのデビューができていません。2022年にはSPLヤングプレーヤーオブザイヤーを獲得するなど、素晴らしいパフォーマンスを見せていた彼の復活を期待しています。

サフワン・バハルディン(Safuwan Baharudin)

ポジション: ディフェンダー

生年月日:1991年9月22日

クラブ: セランゴールFC

リーグ: マレーシア・スーパーリーグ

サフワン・バハルディンは技巧派でゲームコントロールに定評のあるシンガポール代表のディフェンダーです。得点力もあるため、残り時間少ないタイミングなど、得点がほしいタイミングでフォワードとして起用されることもあります。2015年にはシンガポール人選手として初めてオーストラリア1部のメルボルン・シティFCに移籍を実現しました。

ヤコブ・マーラー(Jacob Mahler)

ポジション: ミッドフィールダー

生年月日:2000年4月10日

クラブ: マドゥラ・ユナイテッドFC

リーグ: インドネシア1部

マーラーはデンマークとシンガポールのハーフとしてデンマークに生まれのシンガポール代表選手です。シンガポールではイングランドプレミアリーグが大人気ですが、彼はマンチェスター・ユナイテッドの大ファンであり、お気に入りの選手であるポール・スコールズのプレースタイルをよく真似ていたと語っています。2023年からインドネシア1部でプレーをしています。

ソン・ウィヨン(Song Uiyoung)

ポジション: ミッドフィールダー

生年月日:1993年11月8日

クラブ: ペルセバヤ スラバヤ

リーグ: インドネシア1部

韓国の仁川生まれの韓国籍から、その後シンガポールに帰化した異色のシンガポール代表のミッドフィールダー。ユース時代にホーム・ユナイデット(現ライオンシティ・セイラーズ)に加入し、その後、同チームで10年以上所属し、シンガポールプレミアリーグでは160試合以上出場。2021年にシンガポール国籍を取得し、シンガポール代表に初招集。2023年からはインドネシア1部に移籍し、プレーを続けている。

日本でプレーするシンガポール人プレイヤー

日本のJリーグでは2018年に当時J2の松本山雅FCに、シンガポールのゲイラン・インターナショナルFCからDFアンダース・アプリン選手が期限付き移籍で加入し、初のシンガポール出身選手としてニュースになりましたが、その後は2024年現在、シンガポール人Jリーガーは誕生していません。今後、東南アジアサッカーが盛り上がるにつれて、シンガポールからも多くの選手が日本にチャレンジしてくれることに期待します。

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