ブルネイは1984年にイギリスの保護領から独立した、東南アジアのボルネオ島に位置するブルネイ王国。正式名称は,「永遠に平和な国」という意味をもつ、ブルネイ・ダルサラーム(Brunei Darussalam)で,自然と天然資源に恵まれた豊かな国で,石油や天然ガスを世界に輸出しており、「世界一豊かな国」とも言われています。
ブルネイの国土は日本の三重県と同じ程度で、プロサッカーリーグというのはなく、王族がオーナーであるブルネイ唯一のプロチーム、ブルネイDPMMというチームが、シンガポールのプロリーグ、シンガポールプレミアリーグに国をまたいで参加している状態です。
ブルネイ国民なら税金ゼロ、学費ゼロ、医療費ほぼタダという魅力的な国である一方、観光でブルネイを訪れると「退屈な国」と言われたり!?そんなブルネイに訪れ、観光される方にむけて、現地でのサッカー観戦をご紹介していきます。
ブルネイで開催されるシンガポールプレミアリーグは、ブルネイDPMMのホーム試合のみになります。シンガポールプレミアリーグの日程はこちらから確認ください。
ブルネイ王国概要
国名:ブルネイ・ダルサラーム
時差:日本から-1時間、シンガポールと同じ時間
パスポート&ビザ:14日間の滞在はビザ不要。パスポート有効期限は入国時6ヵ月以上必要。
言語:マレー語 (英語もある程度通じます)
宗教:イスラム教
通貨:ブルネイドル(シンガポールとの条約でシンガポールドルと等価:1SGD=1BND)
ブルネイへの行き方
日本からブルネイへは、ロイヤルブルネイ航空の直行便が成田空港より週4便が運航されています。(月曜・水曜・金曜・日曜)シンガポールからブルネイへは、ロイヤルブルネイ航空もしくはシンガポール航空で毎日、運行されています。また入国前にE-Arrival Cardの登録が必要になります。登録に際しては、滞在ホテル、航空便の情報が必要になりますので、ホテルと飛行機を予約してから、登録を始めましょう。
(登録はこちら)
ブルネイでの注意事項
イスラム教国家
国教であるイスラム教に厳格に則り、国民は日常生活を送っています。そのため街中での露出の激しい服装は控えたほうがよいです。また豚肉は食さない、飲酒禁止などの習慣があります。そのためブルネイ国内では酒販売は一切ありません。 非イスラム教徒に限り、1人につきウイスキーやワイン等ボトル2本(合計2リットルまで)及びビール12 缶(1缶330ml)までの持込が許されており、ホテルの自室内等、他者がいない場所のみで飲酒が可能となっています。 タバコはシンガポールと同じく、たったの1本から課税対象ですので、いずれもご注意ください。
移動
ブルネイには配車アプリは「Dart」の一択になります。その他の配車アプリ、特にシンガポール在住者に馴染みある「GRAB」も使用不可ですので、事前にダウンロードしてからの入国をおすすめします。基本的にブルネイのタクシーよりも安い傾向にあり、使い勝手もそれほど悪くありません。ただ空港から乗車するときのみ、DARTのピックアップポイントが空港から徒歩2分くらいのところになりますので、ちょっと歩く必要があります。実体験ベースだと、空港から市街地まで、タクシーが$20、DARTが$10くらいの差がありました。ブルネイ空港でのDARTドライバーのピックアップポイントについては、下記を参考にしてください。
DARTアプリのダウンロードはこちら↓↓
インターネット
フリーWifiは空港やホテルなどは充実しています。逆に観光地など、それ以外の場所では使うことはできませんので、基本は現地でSIMを購入されるか、事前にポケットWifiルーターを準備されることをおすすめします。シンガポール大手のChangi Recommendsではブルネイ用のWifiレンタルサービスを提供していないため、シンガポールからむかわれる方は以下のWifiレンタルでブルネイ用のWifiを入手できます。
日本から向かわれる方はキャリアの海外ローミングなどを検討されているかもしれませんが、auや格安携帯では非対応、もしくは通話のみの提供だったりしますので、事前にキャリアのWebサイトなどで確認しておくことをおすすめします。
支払い方法
現地の屋台では現金でしか決済できません。また移動手段のバス、タクシー、ボートなども現金が必要です。なのでサッカースタジアムももちろん100%現金でした。ホテル、空港、一部の外資系レストランではクレジットカードの使用が可能ですが、まだまだ日本、シンガポールのように便利ではないため、ある程度の現金を持ち歩いておいたほうが安心です。
ブルネイサッカーとブルネイDPMM
サッカーのブルネイ代表はFIFAランキングでは、ここ10年間で180位~200位を推移しています。アジアサッカー連盟、およびASEANサッカー連盟に所属していますが、東南アジア最弱クラスの評価になります。
ブルネイDPMMはブルネイ王国の皇太子が所有するチームで、ブルネイ唯一の完全なプロチームになります。過去マレーシアリーグに参戦していましたが、国内事情とFIFAによる制裁などの理由から、現在はシンガポールプレミアリーグに所属しており、過去2回の優勝経験を誇ります。
試合にはブルネイDPMMのオーナーでもある王族の皇太子も観戦に訪れ、試合翌日には新聞の一面に記事がでるなど、国内でも知名度はある程度高く、国民全体でもサッカーの人気は高い印象です。ただ28,000人のスタジアムが満員になるような感じではなく、自国のチームよりもヨーロッパ、とくにイングランドプレミアリーグの人気のほうが圧倒的に見られてるようです。
■ブルネイDPMMのスタジアム
ブルネイDPMMのホームスタジアムは「Hassanal Bolkiah National Stadium」で、ブルネイ国内のナショナルスタジアムになります。天然芝に陸上トラックのある昔ながらの競技場で、28,000人を収容可能です。
席は基本的に全席自由席で、屋根ありと屋根なしでチケット価格が異なります。試合によって異なるようですが、屋根ありが$6-8、屋根なしが$4程度になります。チケットのオンライン販売は現状なく、スタジアムで当日販売のみになります。
前述の通り、もちろんスタジアムではお酒の販売はありません。スタジアム横でいわゆるフードマーケットが開催されており、そこで食べ物やドリンクを買って持ち込むことができます。いすれも支払いは現金のみで、シンガポール同様にペットボトルなどは持ち込み不可になりますのでご注意ください。
スタジアム内はブルネイDPMMのサポーターもおり、東南アジア特有のフレンドリーで、わかりやすいリアクションのスタジアム雰囲気ですので、初めての方でも気軽に観戦できるかと思います。
ホテル
The Empire Brunei
世界には「7つ星のホテル」というのが2つ存在します。ひとつはドバイ、もうひとつはここブルネイ王国にある、「The Empire Brunei」です。敷地面積は東京ドーム40個分、ジム、体育館、レストラン、プール、映画館、ボーリング場、スパをまとめた施設が併設されています。プライベートビーチやゴルフ場などもあり、完全なリゾートホテルで、家族連れで1日のんびりした時間を過ごせます。
宿泊費もドバイの7つ星ホテルに比べたらお手頃で、手の届く7つ星のホテルという感じですので、ぜひブルネイを訪れる際は宿泊を検討してみてください。
Radisson Hotel
サッカー観戦を含め、市街地観光を中心に市街地に滞在したい場合は、空港からのアクセスも良く、こちらのホテルがおすすめです。ホテルの部屋も広く快適で、ホテルの目の前では夜にナイトマーケットが開催されていたりと、ふらっと市街地を散歩するにはうってつけの場所になります。