
新シーズンの幕開けを告げるコミュニティ・シールド(9/6)で、タンピネス・ローバースを2-0で下し、幸先よく今季初タイトルを獲得したライオンシティ・セーラーズFC! いよいよ今週末からシンガポール・プレミアリーグ(SPL)が開幕します。
コミュニティ・シールドのわずか5日前にヘスス・カサス監督が電撃解任され、バロ・モレノ暫定体制で臨むという波乱のスタートとなった今季のセーラーズ。しかし、復帰戦でいきなり2ゴールを挙げたイルハン・ファンディをはじめ、現役シンガポール代表のスター選手を根こそぎ補強し、従来のヨーロッパからの外国人戦力とのは間違いなくリーグ随一です。
日本人選手不在ながらも、名実ともに“シンガポールの絶対王者”として君臨するセーラーズの「盤石の戦力」と「波乱の船出」を紹介します!
クラブ概要・歴史
シンガポールプレミアリーグ (当時のSリーグ)で戦っていた Home United FC を2020年にシンガポールの大手ECプラットフォームShopeeの共同創業者であるフォレスト・リー(Forrest Li)氏が買収し、クラブ名を改称。ライオンシティセーラーズとしてリブランディングし、再スタートさせました。
親会社であるShopeeは東南アジアのアマゾンや楽天的な存在。豊富な経営資源を背景にシンガポール代表選手で固め、また実績のある外国人選手を獲得し、リーグ1の選手層を誇ります。またシンガポールクラブで唯一自前の練習場を保持し、アカデミーにも積極的に投資。シンガポールサッカーに大きな影響を与えています。
ライオンシティセーラーズとしては設立2年目の2021シーズンにはリーグ王者に輝き、その後アルビレックス新潟シンガポールに2連覇を許すも2024/25シーズンにリーグチャンピオンを奪還し、昨年も優勝を果たしてリーグ2連覇中。2024/25シーズンのACL2ではシンガポールチーム初の予選突破を果たすと、決勝まで進出する大躍進を見せました。
昨年は元横浜Fマリノスのアンデルソンロペス選手が加入したことで、日本でも話題になりましたが、アンデルソンロペス選手はヴィッセル神戸へ移籍。今シーズンは、タイなどレベルの高いリーグでプレーする現役シンガポール代表選手の獲得に相次いで成功。またACL2では昨年のグループリーグ敗退の屈辱を晴らすべく主要な外国人選手を慰留・そして補強。
シンガポール代表選手たちとヨーロッパでの経験を持つタレント選手の融合で、今期も充実の陣容となっています。
ホームスタジアム:ジャランベサールスタジアム | JALAN BESAR STADIUM
収容人数:約7,000人
最寄りMRT駅 Lavender(グリーンライン)、もしくはBendemeer(ブルーライン)から徒歩10分
シンガポールナショナルスタジアムができるまで、このスタジアムがシンガポールサッカーの聖地として使用されてきました。2006年ドイツワールドカップ予選ではジーコジャパンがここでシンガポール代表と戦い、藤田俊哉選手のゴールで辛くも勝利したのが、このスタジアムでした。
スタジアムはメインスタンドが2階建て、バックスタンドがあるサッカー専用スタジアム。昨年に人工芝から天然芝に張り替えが行われ、現在ではACLやASEANカップなどサッカーの国際試合の会場となっております。
セーラーズのホームゲームでは、スタジアム内で飲食およびアルコールの販売、またユニフォームなど応援グッズの販売もあります。ホームゲームのスタジアムでは「The Crew」という公式のファンコミュニティグループが応援をリードしています。
注目選手
仲村京雅選手 #8
元U17日本代表を経験し、2024年からシンガポール国籍を取得した、現役シンガポール代表のボランチ。
ジェフ千葉の育成組織出身でジェフ千葉、YSCC横浜、FC琉球などでのプレー経験を経てアルビレックス新潟シンガポール加入に伴い渡星。その後、5シーズンで過ごしたタンピネスに別れを告げ、タイのバンコクユナイテッドを経て、昨シーズン途中からセーラーズに加入。得意の左足からのパスや強烈なシュートに注目。セーラーズではまだ得点をあげていないため初得点にも期待。

イルハン・ファンディ選手 #17
シンガポールサッカー界のレジェンド、ファンディ・アマド(かつてオランダリーグでプレー)の3男であるイルハン選手はその精悍なルックスも相まってシンガポールで大人気のスター選手。2022シーズンにはナショナルサービス終了後にアルビレックス新潟シンガポールで1年間プレー、優勝に貢献すると当時ベルギールーグ2部のKMSKデインズへと移籍。
大きな怪我もあり満足に活躍はできなかったものの、タイの人気クラブBGパトゥムユナイテッド・その後ブリーラムユナイテッドでもプレーし、今期よりセーラーズに加入。ローカルフットボールを盛り上げるスター選手としての役割も期待されています。
兄のFWイクサン・ファンディ選手は今期よりJ3ザスパクサツ群馬にてプレー。

バルト・ラムセラール選手 #10
オランダ代表でのプレー経験をもつ、セーラーズの10番。オランダのPSVやユトレヒトでプレーし、2024-25シーズンよりセーラーズに加入すると早速フィットし実力を発揮。中央の選手ながら推進力のあるドリブル、カットインからのシュートなど高い技術を持ちながら試合を決定づける力も持ち合わせる選手です。

マティアス・フェートン選手 #23
今季より新加入した左サイドのアタッカー。元フランスU17代表の経験があり、その後グルノーブル、ブルガリアの名門CSKA Sofiaなどでプレー。昨季はスイス1部のFC チューリッヒで27試合8ゴールを記録した。現在はフランスの海外県にあたるカリブ海のグアドループ代表として34試合12得点を挙げる、スピードと突破力が持ち味の26歳。

悲願のアジアのタイトルへ
前々大会はサンフレッチェ広島を破るなど快進撃で、ACL2決勝戦まで進出し、大躍進を見せたセーラーズ。一方で、昨年はバンコクユナイテッド、ペルシブバンドンに続く、惜しくもグループリーグ3位で予選敗退となり、今年は雪辱を果たすべく、リーグ3連覇と悲願のACL2優勝を求めプレーします。
ACL2 2026/27 グループF
- ライオンシティセイラーズFC
- BGパトゥムユナイテッド(タイ)
- アデレードユナイテッド(オーストラリア)
- タイポーFC(香港)
強豪オーストラリアからアデレードユナイテッド、そしてタイのビッグクラブ、BGパトゥムと同グループ。本名はこの3チームから2チームの予選突破枠をかけて戦います!
突然の監督交代
ライオンシティセイラーズFCはヘスス・カサス監督を9/1に解任。ヘスス監督はバルセロナでスカウトの経験を持ち、スペイン代表アシスタントコーチとしてルイスエンリケの元で経験を得るとイラク代表監督として2023年のアジアカップで日本代表に2-1で勝利した名将です。
退任理由は不明ですが後任として同じくスペイン人のバロ・モレノ氏が受け持ちます。コミュニティシールド5日前の出来事でしたがチームは屈せず、先日のコミュニティ・シールドに勝利し、今シーズン初タイトルを獲得しました。
今後のチームマネジメントがどうなっていくのか、アジアを舞台に今年のシンガポール王者がどこまでたどり着くのか、今年もセーラーズに注目です。
リーグ戦チケット購入方法
シンガポールプレミアリーグのチケットはTrip.comにて全チーム購入が可能!
各試合キックオフの2時間前よりスタジアムでの当日券の販売もありますが、上位同士の対決などはチケット売り切れの可能性もあるため注意!
*セーラーズはホーム開幕が10月のため、Ticketの概要がわかりましたら、随時お知らせいたします。


